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2019年10月29日

市販化見据えEV続々/東京モーターショー報道公開/未来のモビリティや社会を示す

第46回東京モーターショー2019が23日、東京ビッグサイト(東京都江東区)など臨海部の各会場で、24日の開幕に先立ち報道に事前公開された。テーマは「オープンフューチャー」。これまでの伝統的なモーターショーのスタイルを転換し、幅広い業種の企業や団体を巻き込み、車にとどまらない未来のモビリティや社会の姿を示す。市販を前提とした電気自動車(EV)が数多く出展されるなど、すぐ先に控える変化も見られそうだ。会期は11月4日(月・祝)まで。

今回のショーで最も注目されるのが、各社が出品するEV、それも市販化を視野に入れたEVだ。これまでEVは日産自動車や三菱自動車以外、本格的な事業化段階になかったが、トヨタ自動車、マツダ、ホンダなどがこぞって参入する。背景には、欧州や中国で厳しさを増すCO2規制や電動車導入を促す政策がある。それらは、メーカーが事業を続けるうえで自動運転以上に切迫した要請であり、注力する必要がある。

トヨタ自動車は、2020年冬に国内投入する超小型EVや、燃料電池車「ミライ」の次期型コンセプトカーをトヨタブースではなく、フューチャーエキスポ会場に展示する。2020年の東京オリンピック/パラリンピックで使用される多人数乗りEV「eパレット」も公開しトヨタが考える電動化やモビリティの未来を示す。

マツダは20年に市場投入するEV「MX―30」を世界初公開した。同社初の量産型EVとなり、新世代商品第3弾に位置づけてデザインや走りでマツダらしさを打ち出す。ホンダも初の量産EV「ホンダe」を出品した。

コンセプトカーでも電動車が存在感を示す。「リーフ」でEV販売を先行する日産自動車は、EVのクロスオーバーコンセプト「アリアコンセプト」を世界初公開した。軽自動車サイズのEVコンセプト「IMk」も展示。レクサスもEVコンセプト「LF―30エレクトリファイド」を世界初公開した。スズキや三菱自動車はプラグインハイブリッド車のコンセプトカーを用意する。

日刊自動車新聞10月24日掲載

開催日 2019年10月24日
カテゴリー 展示会・講演会
主催者

日本自動車工業会

対象者 キッズ・小学生,中高生,大学・専門学校,一般