日本自動車会議所は10月29日、東京都港区の日本自動車会館で「第277回会員研修会」を開催しました。新型コロナウイルス感染対策として、会場ではソーシャルディスタンスなどを引き続き実施。リモートも併用し、計約70人に参加いただきました。

今回は「『地域の足』自動運転車の社会実装に向けて～モビリティ・サービスで地域課題解決へ～」をテーマに、日本総合研究所・創発戦略センター・シニアマネジャーの武藤一浩氏を講師にお迎えしました。

講演では、地域の新しい移動手段と期待される「自動運転サービスカー」の社会実装に向け、各地の事例などを紹介。日本総研などが神戸市で産学官連携で取り組んだ実証実験に関しては、地域の高齢化や郊外ニュータウンの交通事情等の課題を踏まえた研究・活動を動画も交えながら、詳しく説明いただきました。

地域のまちづくりには、住民の参画に加えて「自動運転が必要なのではなく、サービスとしての車両が必要」と指摘。その上で「完全な自動運転にこだわらず、安全に運行でき、それをサポートできる技術が不可欠」と強調しました。

また、政府が2025年度までに無人自動運転移動サービス（レベル４）を40カ所以上で実現することを目指している点を挙げ、「走行環境と対応車両を認める許認可事業になるため、地域だけでやるのではなく、国との協調も重要」などと提言しました。　

日　時	2021年10月29日　15:00～16：30
カテゴリー	会員研修会
場　所	日本自動車会館１階（東京都港区芝大門１‐１‐30）
テーマ	「地域の足」自動運転車の社会実装に向けて～モビリティ・サービスで地域課題解決へ～
主催者	日本自動車会議所
講　師	日本総合研究所 創発戦略センター シニアマネジャー 武藤一浩氏
対象者	一般,自動車業界