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2018年10月10日

福岡市などが10日から燃料電池トラックで公道実験

福岡市は、自動車の研究開発会社などと共同で「燃料電池トラック」の技術開発・実証事業に取り組んできたが、開発した車両を利用して今月10日から貨物輸送の実証実験を開始する。これに先立ち、福岡市中央区の福岡市中部水処理センターで先月27日、燃料電池トラックの完成披露及び走行デモンストレーションがあり、関係者が出席した。燃料電池トラックの公道走行は国内で初めてとしている。

福岡市では、先進的な取り組みにチャレンジする「水素リーダー都市プロジェクト」を推進し、水素関連分野の産業振興を目指している。この一環として、中部水処理センターにおいて九州大学などと共同研究体を組織し、下水バイオガスから水素を製造する実証実験を行っている。
これをさらに深化させて、2016年から自動車の受託研究開発の東京アールアンドデー(東京都千代田区)と同社のグループ会社であるピューズ(神奈川県厚木市)、天神地区共同輸送(福岡市東区)の3社と共同で、燃料電池トラックの実証事業に乗り出した。
具体的には、既存のディーゼルトラック(2トン)を改造し、高圧水素タンクなどの燃料電池システムを搭載する技術開発を行ってきた。

今回、開発した燃料電池トラックを利用して福岡市中央区の天神地区で、貨物輸送実証を今月10日から開始する運び。約3カ月間にわたり配送業務を行うことで、実運用でしか得られない車両のデータを収集、今後の技術開発に活用する。燃料電池トラックには、中部水処理センターで製造した水素を供給する。福岡市では、こうした取り組みを環境負荷の低減に結びつけたい考えだ。
完成披露式典には、福岡市の髙島宗一郎市長や、東京アールアンドデーの岡村了太社長ら関係者が出席し、テープカットを行った。その後、燃料電池トラックの走行デモンストレーションを実施した。

日刊自動車新聞10月4日掲載

開催日 2018年10月10日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

福岡市

開催地 福岡市中部水処理センター(福岡市中央区)
対象者 一般,自動車業界