自動車整備や板金塗装などを手掛ける丸山自動車（丸山勇一社長、新潟県三条市）は、経済産業省が実施する健康経営優良法人認定制度の２０１９年度大規模法人部門で「ホワイト５００」に認定された。自動車整備事業者としては初めて。長時間労働の抑制をはじめとする働き方改革や、社員への健康教育・理解促進などの取り組みが評価された。これらの活動は新卒採用などでも効果を上げており、今後も継続して力を入れる方針だ。

同社の認定取得は、社員の離職防止や採用を念頭においた「辞めない会社づくり」（丸山社長）への改革の一環。４年ほど前から社員の健康維持増進に取り組み、東京海上日動火災保険のサポートを受けて申請し、今回の認定に至った。
活動例としては、長時間労働抑制に向けた業務効率化で従業員全員にアイフォーンを支給し、チャット機能を業務連絡に活用。会社全体への情報浸透効果もあり、３年前に比べ約７時間の残業時間短縮につなげた。健康維持増進では健診、インフルエンザ予防接種の補助などに加え、非喫煙者に対し半期に１度、禁煙手当を支給する。これにより禁煙率が約１０％上昇したという。上司に依存しないオペレーションの標準化とストレス解消のため、幹部スタッフの長期休暇（連続５日）取得制度も導入している。

日刊自動車新聞4月1日掲載