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自動車産業インフォメーション

2019年4月4日

自動運転消防ロボ開発 三菱重工

三菱重工業はこのほど、自動運転機能を備えた消防ロボットを開発したと発表した。「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」の2種類を開発し、石油コンビナートなど消防隊員の接近が困難な火災現場での活用を期待する。
放水砲ロボットは、人が近づけない場所で消火冷却を効果的に行う一方、ホース延長ロボットは最大300メートルまで消防用ホースを自動敷設して放水砲ロボットに効率良く水を供給する。
これら2種類のロボットは、堅牢な足回りで高い走破性を持つ農業用小型バギーを改造した専用車体にGPS(全地球測位システム)やレーザーセンサーを搭載し、自律制御可能な移動台車とした。「偵察・監視ロボット」と「指令システム」との組み合わせで、消防ロボットシステムを構成し、専用の運搬車両1台に搭載して消化現場に移動可能な設計になっている。

2台のロボットは、互いが消防用ホースで接続された状態で自動運転で火元に向けて走行する高度な技術を搭載する。火元到着後は、ホース延長ロボットのみがポンプ車や消火栓などの水源までホースを地面に敷設しながら走行する。ホースは、ロボットの走行に合わせて自動で送り出しと巻き取りが行われる。放水砲ロボットは、放水または泡放射を行う放水砲を備え、1・0メガパスカル の圧力で1分間に4千リットルの放水が可能だ。

日刊自動車新聞4月1日掲載

開催日 2019年4月14日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

三菱重工業㈱

対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

三菱重工ホームページ

https://www.mhi.com/jp/news/story/1704145854.html