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2019年4月2日

経産省 燃費規制一段と強化、トラック・バス25年度基準策定、13~14%厳しく

経済産業省は29日、2025年度を目標とするトラック・バス(車両総重量3・5トン超の重量車)の新燃費基準を策定・施行したと発表した。現行の15年度燃費基準と比べてトラックなどは約13・4%、バスは約14・3%の基準強化となる。現行規制は全車が達成するなか、エネルギーセキュリティと温暖化対策の観点からさらに基準を引き上げる。新規制は、軽油を燃料に使うディーゼル車が対象で、ハイブリッド車(HV)も対象とする。電気自動車(EV)は含まれない。

経産省は、17年に国土交通省と合同で開いた四輪車の燃費基準に関する審議会の中で、トラック・バスの25年度燃費基準案をまとめた。
販売構成を考慮して加重平均した場合、現行の15年度基準と比較して、トラックやトラクターなどで軽油1リットル当たり7・63キロメートルの約13・4%の強化、バスで同6・52キロメートルの約14・3%強化となる。目標年度は25年度で、その後に基準を満たしていない国産・輸入車に対しては、罰則が発生する。今回策定した燃費基準の対象車はHVを含むディーゼル車で、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)は現行規制と同様に含まれない。
一方で環境規制の強化を背景に、大型車メーカーはトラック・バスの電動化の開発を進めている。17年の両省の合同審議会では、こうした電動車に対して、規制の達成判定の必要性について指摘しており、今後基準達成の判定に関する方策を検討する方針だ。

日刊自動車新聞3月30日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

経済産業省

対象者 自動車業界