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2019年4月1日

世界生産も軒並み減 中国、北米の需要低迷直撃

国内自動車メーカーの世界生産が、大市場である中国と北米の需要減を受け軒並み減少した。乗用車メーカー8社が28日に発表した2月の世界生産の合計台数は、前年同月比3・0%減の222万3660万台となり、2カ月ぶりのマイナスとなった。メーカー別ではトヨタ自動車とダイハツを除く6社が前年同月を下回った。国内生産では、1月に電動パワーステアリングの不具合で操業を止めたスバルが2桁減となった。

海外生産の8社合計台数は5・2%減の140万1506台となり、スバル、三菱自動車、ダイハツを除く5社がマイナス。トヨタは米国での新型「カローラ」、カナダでの新型「RAV4」の立ち上げに向けた切り替えに伴い北米の生産台数が減少した。日産自動車やホンダも米国生産台数が前年実績割れとなった。

中国では需要減に伴い生産台数も縮小傾向にある。日産は需要の低迷に加え「ティアナ」の販売が伸びず6カ月連続のマイナス。マツダの中国生産も需要減に合わせて45%減とほぼ半減した。一方、トヨタは「レビン」「ハイランダー」の販売が好調なため、中国生産台数も2桁増となった。

国内生産の8社合計は0・8%増の82万2154台となったが、4社が前年割れとなり明暗が分かれた。三菱自動車は新型「eKワゴン/クロス」への切り替えに伴い二桁減となった。部品の供給制約で大幅減となったスバルは、3月上旬から通常の生産水準に戻っているという。
スバルは、輸出台数でも半数近く台数を落とした。日産は欧州向け「エクストレイル」が減少し、国内生産および輸出台数が落ち込んだ。

日刊自動車新聞3月29日掲載

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