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2019年3月25日

政府 自動運転実証実験 目標は「レベル4実現」 台場・羽田の公道で

政府は、2019、20年度に、東京臨海副都心地域などの公道で自動運転レベル4相当の実証実験を行う。同地域の一般道にITS(高度道路交通システム)対応の信号機器を約30基設置し、車に取り付けた各種センサーと組み合わせ、路車間通信による自動走行を試す。政府が20年の東京五輪大会に向けて自動運転実用化を目指す一方、レベル4の難易度は依然として高い。インフラと協調したより安全性の高い自動運転技術の性能を確かめる。

内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)が実験の主体となる。SIP第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の一環として実証実験を行う計画で、自動車メーカーなどから幅広く参加を募る。
今回の実験の特徴は、路車間通信を活用して自動運転レベル4を実現しようというもの。車載センサーに加えて、道路に設置した通信機能を備えた信号機を使う。交通インフラからの信号情報を車に発信することで、車載センサーの情報と合わせてより安全な自動運転を実現する。

実証は台場・東京臨海地区や羽田空港周辺地域で行う見通し。SIPは第2期の18年度予算として30億円、19年度も同程度を確保。同地域の一般道に約30基の信号機を設置する計画。19年10月から実験を開始し、20年度まで続ける。
政府は、20年の東京オリンピック・パラリンピック大会に合わせて、自動運転の実用化の目標を掲げる。レベル4は、特定の条件下でシステムが運転を担う完全自動運転の状態。
自動車メーカーとしては現状、完全自動運転車を公道で走らせる上で、車載センサーだけでなく道路側からの情報を車に送り活用することでより高い安全性を確保したい考え。実証を通じて路車間通信の効果を検証する。

日刊自動車新聞3月22日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

政府

開催地 東京臨海副都心地域など
対象者 自動車業界