2019年3月13日
16年度の化学物質排出推計 自動車からは5.2%減 環境省など
環境省と経済産業省は5日、2016年度に国内事業所から届け出のあった化学物質の排出結果(PRTRデータ)を公表した。大気などへの「排出分」と、処理場や下水道などへの「移動分」の合計は前年度比2・7%増の38万7101トンだった。また、国が推計した自動車(二輪車、特殊車を除く)からの排出量は5万5千トンで同5・2%減少した。
化学物質排出移動量届出制度(PRTR制度)により、全46業種で一定規模以上の事業所は対象化学物質(462種類)の排出量を届け出る必要がある。届け出対象以外の事業所や家庭、自動車などからの排出量については国が推計した。届け出値で排出量と移動量の合計を化学物質別でみると、トルエンが8万6千トンと最も多く、次いで、マンガンおよびその化合物が6万1千トン、キシレンが3万4千トンなどとなった。業種別では化学工業が11万トン、鉄鋼業が7万5千トン、輸送用機械器具製造業が4万2千トンなどとなっている。
自動車を含めた移動体からの排出量は、届け出外排出量全体の27%を占めた。このうち84%が自動車だった。自動車の排出ガスからはトルエンやキシレン、エチルベンゼンなどの排出量が多かった。
日刊自動車新聞3月9日掲載
開催日 | 2019年3月5日 |
---|---|
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 環境省、経済産業省 |
対象者 | 自動車業界 |