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2019年3月6日

岡山の自動車業界 テレビでものづくりの魅力発信

■岡山で全国高校ゼロハンカー大会 チームワークと技術力育む
岡山県の自動車業界がクルマの魅力を発信する新たなアプローチを開始した。同県浅口市で開催された「全日本高等学校ゼロハンカー大会 24分耐久レース」で熱戦を繰り広げた高校生たちの姿を地元テレビ局で放映するため、日本自動車販売協会連合会(自販連)岡山県支部(梶谷俊介支部長)と岡山県自動車整備振興会・同商工組合(梶谷俊介会長・理事長)がスポンサーとなって特別番組を制作。高校生が自作マシンで奮闘する様子を広く発信することで、クルマやモノづくりへの子どもたちの興味や関心を引き出すことをねらった。

全日本高等学校ゼロハンカー大会は、西日本地区の工業高校が参加する自作マシンによる耐久レース。競技車両のゼロハンカーとは、手作りのフレームに50cc未満のエンジンを搭載した車両のことで、大会では出場校チームそれぞれが車両規定にのっとって製作したマシンで頂点を競う。

岡山県では自動車業界団体が連携して、若者にクルマの楽しさやモノづくりの魅力を伝えることを目的として、今大会を若者へ発信する新たな取り組みを始めた。自販連岡山県支部と岡山自整振および同商工組合の3団体は、地元のテレビ局のスポンサーとなり、この大会の模様を放送する30分間の特別番組の制作に協力。1月に放送された番組では、車両製作段階からレース当日の熱戦の様子などが取り上げられた。
それぞれの団体トップを務める梶谷氏は、「大会は高校生が仲間とともに悩んだり喜んだりしながら成長する大変意義のあるものだと考えている。自動車業界で人手不足が深刻化しつつあるなかで、業界全体で大会で活躍する高校生たちのひたむきな姿やものづくりへの熱い思いを発信することで、業界の将来を支える若者のクルマへの関心を高めることに結びつけられたら」と話す。

地元でのテレビ放送だけでなく、全国の業界団体へもこの大会をPRして、一層の盛り上げを図っていきたい考え。自販連岡山県支部はテレビ番組のダイジェスト版のDVDを全国の自販連各支部に配布することも検討している。
この大会は、生徒にチームワークを養いながら技術力を培ってほしいとの願いから始まった2002年の「岡山県高等学校ゼロハンカー大会」が前身。03年から岡山県外にも枠を広げて、現在は西日本地区の高校が参加する。
昨年12月に開催された第16回大会には、過去最高の28校・57台(うち2台はマシントラブルなどで不参加)がエントリーするなど、クルマに情熱を注ぐ多くの高校生が競い合った。大会の主管校を務めるおかやま山陽高校の原田一成校長は、「今は西日本の高校が出場する大会だが、将来的には大会名称に込めたように、全国の高校生が集う大会にできるよう盛り上げていきたい」と話す。
大会はタイムアタック形式で3次予選まで実施し、決勝レースでは24分耐久レースで1周約500メートルのコースの周回数を競った。決勝はピット作業1回以上行うことをレギュレーションで定めており、ピット作業でのチームワークなども競った。
10チームが出場した決勝戦で、岡山県立興陽高校が2年連続の優勝を果たした。2位は広島県立神辺高校、3位はおかやま山陽高校となった。

日刊自動車新聞3月2日掲載

開催日 2018年12月25日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

日本自動車販売協会連合会岡山県支部、岡山県自動車整備振興会・同商工組合

開催地 岡山県浅口市
対象者 中高生,一般,自動車業界
リンクサイト

全日本高等学校ゼロハンカー大会 オフィシャルブログ

https://blog.goo.ne.jp/hs-zerohancar/1