会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年2月26日

伸びるドライブレコーダー、ニーズはなお堅調 高価格帯シフトも鮮明に

ドライブレコーダー販売が急増―。日刊自動車新聞社がカー用品量販店大手3社の店舗を対象に行ったカーナビゲーションとカーエレクトロニクス商品に関するアンケート調査で、ドライブレコーダーに対するニーズがなお堅調であることがわかった。カーナビとセットで購入する商品として最も多かったほか、前後2カメラを持つ高機能タイプの人気が高まり、売れ筋の価格帯も上昇している。

カーナビと同時に購入した商品の中で人気の高いものは何かを聞いたところ「ドライブレコーダー」が39%でトップとなり「バックカメラ」の33%を上回った。前回調査ではバックカメラが47%でトップだったが、今回はドライブレコーダーが27%から39%に高まり、首位に立った。

東名高速道路で発生した”あおり運転”による死亡事故をきっかけに需要が伸びていることを浮き彫りにしており、販売現場では「ドライブレコーダーの付帯率は確実に上昇している」「あおり運転を考慮しての購入検討がほとんど」「ドライブレコーダーの同時購入を希望するお客様が増えている」という。

販売単価も上昇している。売れ筋の価格帯を聞くと、最も多かったのは「2万~3万円未満」で58%を占めた。前回調査は「1万~2万円未満」が66%で、より安全・安心な機能を持つ高価格帯にシフトしている状況が鮮明になった。
単価の押し上げ要因になっているのが、価格よりも機能性を重視するユーザーニーズだ。販売現場からは「あおり運転もあることから機能を優先されるお客様が多い」「メディアの影響が大きく、性能重視の傾向がある」といった声が多く寄せられた。
また、車両前方を映すだけでなく、後方も同時に撮影する2カメラタイプの人気が高まっている。「ナビと前後ドライブレコーダーを同時に購入するお客様が多い」「少しお金を出しても前後2カメラが多くなっている」という。

一方で、カーナビは低価格志向が続いている。売れ筋の価格帯は「7万円未満」が61%でトップ。ここ数年はこの価格帯が過半数を占める状況が続いている。「7万~10万円未満」は38%、「10万~20万円未満」はわずか1%だった。
販売現場が売りやすいと思うカーナビの特徴についての質問には「機能」との回答が49%、「価格」が45%でほぼ拮抗する結果となった。ただ「高価格帯と低価格帯との商品でお客様が興味を示すような機能差がなくってきており、高価格帯商品の販売が難しくなった」との声も聞かれた。

日刊自動車新聞2月22日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日刊自動車新聞調査

対象者 自動車業界