2019年2月13日
警察庁 昨年の自動車盗難、59年ぶり1万件切る
警察庁は7日、2018年の自動車盗難認知件数(暫定値)が前年比15・5%減の8628件だったと発表した。統計の公表があった1954年以降で1万件を下回るのは、1959年(8407件)以来、59年ぶりとなる。ピークとなった2003年(6万4223件)と比べると、7分の1以下へと大幅に減少した。これを受けて日本損害保険協会(損保協)は「官民挙げて、盗難対策と減少に精力的に取り組んだ成果」とコメントした。
都道府県別で認知件数が最も多かったのは茨城の1491件で、以下、大阪(1388件)、千葉(880件)、愛知(839件)、埼玉(747件)となっており、東京は132件で13番目だった。
一方、検挙件数は前年比20・7%減の4249件で、検挙率は49・2%と3・3ポイント下がった。自動車盗難の手口は「ハイテク技術の応用もあり巧妙かつ高度化している」(損保協)ため、検挙率の低下にはこうした背景もあるとみることもできる。
自動車盗難は1974~98年までの25年間、3万件前後で推移していたが、組織的な窃盗が急増したことから2001年には6万件を突破した。このため、この年に損保協が事務局となり「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」を立ち上げ、盗難の防止と取締りの強化、さらに盗難車の不正輸出防止と海外における被害回復支援などに取り組んできた。
日刊自動車新聞2月9日掲載
開催日 | 2019年2月7日 |
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カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
主催者 | 警察庁 |
対象者 | 一般,自動車業界 |