2019年2月7日
国交相、高速道の最高時速120キロ化 試行結果を注視
石井啓一国土交通相は、一部の高速道路で乗用車の最高速度規制が時速120キロメートルに引き上げられる件について、「(警察庁による)この試行の結果を、われわれとしては当面、注視したい」とコメントした。一方で国交省が所管する高速道路の設計速度の引き上げについては「警察庁の試行の状況や交通状況などを踏まえ、今後、検討する」と前向きな姿勢を示した。
警察庁はこのほど、新東名高速の新静岡インターチェンジ(IC)~森掛川IC間、東北自動車道の花巻南IC~森岡南IC間で、3月1日から最高速度規制を時速120キロメートルに引き上げると発表した。日本で初めての措置となるが、全国の高速道路には同様に規制速度の引き上げが可能な箇所も多いとされる。
一方、高速道路の設計速度は、その区間の地形や交通量、求められる機能などで決める。石井国交相は「設計速度を引き上げるためには、曲線半径や縦断勾配の緩和などの改良工事が必要になる」としながらも、今回の警察庁による試行の結果なども踏まえて、今後、新設する高速道路や改良する道路で設計速度の変更を検討する考えだ。
日刊自動車新聞2月4日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 国土交通省 |
対象者 | 自動車業界 |