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2019年1月28日

コンチネンタル、タンポポからゴム 独に研究開発拠点

独コンチネンタルは、タンポポゴムの研究所「タラクサガム・ラボ・アンクラム」を、ドイツのメクレンブルク=フォアポンメルン州・アンクラムに開設したと発表した。

同研究所では、天然ゴムの原材料であるゴムノキの代替原料として、ロシアタンポポの栽培や抽出プロセスの研究開発を行う。今後は、天然ゴムの需要増加を想定し、ロシアタンポポを原材料とした天然ゴムの量産の実現を10年以内に目指す。

同社は2016年8月に今回の研究所の計画を発表し、17年11月にアンクラムで着工した。これまで研究プロジェクトで協力してきた企業などと連携し、ドイツ連邦教育研究省やドイツ連邦食料・農業省の支援のもと、天然ゴムの原材料を熱帯地域の植物にとって代わる、穏やかな気候の中で栽培できる植物に置き換えるための研究に取り組んできた。

14年には100%タンポポゴム由来のトレッドを採用した冬用プレミアムタイヤの最初のサンプルが完成し、路面テストを行った。その後、16年には、タンポポゴムから作られたトレッドを使った初のトラック用タイヤを発表した。
同研究所への投資は、コンチネンタルタイヤ部門の成長戦略である「Vision2025」の実現においてテクノロジー分野におけるマイルストーンの一つと位置付けている。中期的には、農業科学や化学、生産や工程技術を専門とする約20人の社員が、同研究所でロシアタンポポの栽培だけでなく、加工に使用する機械の開発や、設置、運用の研究を行っていくという。

日刊自動車新聞1月24日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

コンチネンタル・オートモーティブ株式会社

開催地 ドイツ
対象者 自動車業界
リンクサイト

コンチネンタルホームページ日本語 https://www.continental-corporation.com/ja-jp