会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年1月24日

富士キメラ総研予測、自動運転・AI車の世界販売は40年に4400万台

富士キメラ総研は、自動運転レベル3(条件付の運転自動化)以上の自動化を実現する自動運転・AI車の世界販売予測をまとめた。それによると2040年の自動運転・AI車市場は4412万台になると予測。世界市場に占める割合を33%と見込んでいる。その内訳は9割以上をレベル3車両が占め、運転が完全に自動化されるレベル5車両は0・6%程度にとどまるとみている。

地域別にみた自動運転・AI車の市場投入は、環境保護要求が高いEUで先行する。EUはMaaSと連動した自動運転車両が普及しやすい背景もあり、他の地域より早く投入が進む。移動手段が自動車主体のNAFATもEUに次いで早期に市場形成され、20年ごろからMaaSと連動した投入が顕在化する見通し。新技術への官民の取り組みが積極的な中国も欧米に続いて市場投入が進むとみられている。

日本は、東京オリンピック/パラリンピックの開催に向けてレベル3車両の実用化が進む。だが、レベル4以上の車両の実用化については、インフラや法規制を整備するなどの課題がある。このため本格的な投入は30年代となるうえ、市場も非常に小規模にとどまる見通し。

自動運転レベル3~5の量産に不可欠なデバイス市場も拡大する。レーザー光によるリモートセンシング技術の一つであるLiDARの数量規模は、40年に18年見込みの1万個から5505万個、金額ベースで15億円から1兆7066億円に急成長する。また、24ギガヘルツ帯の準ミリ波と76ギガ~79ギガヘルツ帯のミリ波を対象としたミリ波レーダーについても、18年見込みの4940万個から3億1465万個、金額は3965億円から2兆2491億円に拡大するとしている。

日刊自動車新聞1月21日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

富士キメラ総研

対象者 自動車業界
リンクサイト

㈱富士キメラ総研ホームページ 2019 自動運転・AIカー市場の将来展望2018年10月16日掲載

https://www.fcr.co.jp/report/183q03.htm