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2019年1月22日

近畿2府4県の18年新車販売台数 2年連続の前年超え

近畿2府4県の2018年(1~12月)の新車販売台数は登録車と軽自動車の合計が前年比1・5%増の76万2793台となり、暦年として2年連続の前年超えを達成した。乗用、貨物ともに好調な軽は5・8%増の27万1103台で2年連続のプラス。登録車は0・7%減の49万1690台で、3年ぶりのマイナスに転じたが、落ち込みを小幅にとどめた。登録車と軽の合計は全府県が前年を上回った。12月単月は総台数が3カ月連続のプラスだが、前月に比べ伸び幅は縮小している。軽の3カ月連続2桁増に対し、登録車は3カ月ぶりのマイナスと明暗が分かれた。

〈滋賀県〉
18年の登録車と軽の合計は前年比2・6%増の7万2209台で、近畿ではトップの伸び率となった。登録車は1・1%増の4万1465台、軽は4・8%増の3万744台。登録車は乗用、貨物とも前年超えで、普通貨物の伸びが際立った。銘柄別は大半が前年超えを果たした。軽も乗用、貨物とも前年超えを達成し、総台数に占める比率は42・6%を確保した。
12月単月は登録車が前年同月比7・1%増で、総台数は4・5%増となった。

〈京都府〉
18年の登録車と軽の合計は前年比1・2%増の10万1220台となった。登録車は0・9%減の6万3159台だが、軽は5・0%増の3万8061台と好調だった。登録車は普通乗用と小型貨物が前年超え。銘柄別は日産など8ブランドが前年を上回った。軽は乗用、貨物とも前年超えで、銘柄別はスバルと三菱を除くブランドがプラスを確保した。
12月単月は軽が前年同月比2桁増で、総台数は3・4%増だった。

〈大阪府〉
18年の登録車と軽の合計は前年比0・8%増の28万210台だった。登録車は0・5%減の19万8158台だが、軽は4・1%増の8万2052台で登録車のマイナスをカバーした。ブランド別は登録車が日産とマツダ、三菱、レクサス、スズキ、ダイハツ、日野がプラスだった。伸び率トップはレクサスの28・5%。軽は三菱とスバル以外のブランドが増加した。台数トップはダイハツで2・7%増の2万4226台。スズキが7・2%増の2万3460台で続いた。
12月単月は総台数が前年同月比0・6%増の2万1086台。登録車が0・5%増の1万5198台で、軽が1・0%増の5888台だった。

〈奈良県〉
18年の登録車と軽の合計は前年比で微増ながらプラスを確保し、2年連続で前年実績を超えた。登録車は3年ぶりのマイナスだが、2年連続プラスの軽が全国平均(前年比4・4%増)を上回り、全体を押し上げた。登録車の3・4%減は近畿で最大の下げ幅だった。乗用車のうち小型は8・3%減とマイナスが著しかった。一方、貨物車は8・8%増と堅調に推移した。軽は乗用、貨物ともにプラス。シェアトップはスズキで0・2ポイント増の33・6%を記録した。総台数に占める軽比率は2・4ポイント増の39・3%だった。
12月単月の総台数は18年としては最大の下げ幅となる前年同月比8・2%減を記録し、3カ月ぶりのマイナスに転じた。登録車、軽ともに前年を割り込んだ。

〈兵庫県〉
18年の登録車と軽の合計は前年比2・5%増の21万1336台で、2年連続で20万台を超えた。登録車は0・3%減の13万4169台だが、軽は7・8%増の7万7167台と好調に推移した。総台数に占める軽比率は1・8ポイント増の36・5%だった。
登録車のうち乗用車は普通が2・6%増の6万9956台だが、小型は6・7%減の4万7443台と落ち込んだ。5ナンバー車自体の減少とともに、上級志向も後押しした格好だ。貨物車は8・1%増の1万6261台で、普通、小型とも伸びた。足元の景気回復がいまだ不透明ながらも生産財としての商用車需要は堅調だった。
軽は乗用、貨物とも好調に推移した。先進安全装備の充実も需要を押し上げた。

18年の登録車と軽の合計は前年比1・8%増の4万4509台だった。登録車は2・4%減の2万2383台だが、軽が6・4%増の2万2126台と全体を押し上げた。登録車の貨物車も8・5%増とプラスを確保した。
軽は乗用が5・1%増、貨物が10・3%増と好調を維持した。銘柄別ではダイハツとスバルを除く6ブランドが前年を上回った。
12月単月は、登録車が前年同月比4・0%増の1709台、軽が9・4%増の1630台。10月以降は3カ月連続で登録車、軽ともに前年を上回った。

日刊自動車新聞1月18日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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開催地 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、兵庫県、和歌山県
対象者 自動車業界