東北運輸局が９日にまとめた東北６県の２０１８年（１～１２月）の新車販売台数（小型二輪を含む）は、前年比０・１％増の４１万１０２１台で、２年連続の増加となった。小型乗用車の減少が影響して登録自動車がマイナスとなったが、軽自動車が６県すべてで増加したことで２年連続の４０万台超えを達成した。１８年の東北６県の新車販売台数に占める軽自動車比率は同１・０ポイント増の３９・８％だった。

車種別の新車登録台数は、乗用車が前年比１・８％減の２０万４２７９台だった。このうち、普通乗用車は同１・７％増の９万７１９５台で、３年連続の増加。小型乗用車は同４・９％減の１０万７０８４台で２年ぶりに減少した。貨物車は同２・７％増の３万１４２０台で４年ぶりにプラスに転じた。軽自動車の新車届出台数は、同２・６％増の１６万３７４９台で２年連続で増加している。

県別の新車販売台数は、青森県が前年比１・４％減の５万８１６８台（軽自動車比率４２・９％）、岩手県同０・４％増の５万５２４２台（同４３・３％）、秋田県同２・８％増の５万１４５６台（同４７・２％）、宮城県同０・８％減の１０万２２６５台（同３３・８％）、山形県同３・２％増の５万６８３１台（同４１・１％）、福島県同１・４％減の８万７０５９台（同３７・６％）。秋田県と山形県は２年連続、岩手県は２年ぶりに増加した。青森県、宮城県、福島県の３県は２年ぶりのマイナスだった。

東北６県の１８年１２月新車販売台数は、前年同月比０・７％増の２万８２５３台（小型二輪含む）で３カ月連続で増加した。乗用車は同２・９％増の１万３８８３台。このうち、普通乗用車は０・２％増の６６８１台で６カ月連続でプラスだった。小型乗用車は４・０％減の７２０２台で３カ月ぶりに減少した。貨物車は同２・９％増の２３６６台で４カ月連続で増加している。
軽自動車の１８年１２月新車届出台数は前年同月比３・２％増の１万１０４５台で３カ月連続でプラスとなった。１２月の新車販売に占める軽自動車比率は前月と比べて１・６ポイント減の３９・０％だった。
１９年の新車市場は、１０月の消費増税を目前とした駆け込み需要が見込まれる。一方、自動車税の恒久減税などの税制の見直しが行われることで大きな影響は少ないと見られ、好調を維持できる見通しだ。

日刊自動車新聞1月18日掲載