会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2019年1月9日

奈良車協、独自の認定制度「サポカー対応店」を展開 組合員に周知し取得促す

奈良県自動車車体整備協同組合(奈車協、川﨑光雄理事長)は12月から独自の認定制度「サポカー対応店」をスタートした。今後、組合員工場に周知し、認定取得を促す。単組単位で認定制度を設ける試みは全国的にも珍しく、注目を浴びそうだ。

板金塗装業界では車体整備技術の高度化への対応や一般ユーザーへのPR強化などを狙い、認定制度を設立・活用する動きが加速している。奈車協の独自認定もこの流れに応じたもの。組合員事業場に認定取得を促すことで技術力向上を図る。同時に、先進安全自動車(ASV)への対応力を地域にアピールする武器にしてもらう方針だ。
自動車車体整備士などの在籍や外部故障診断機(スキャンツール)の有無といった設備環境などが認定要件となる。日本自動車車体整備協同組合連合会(日車協連、小倉龍一会長)の「高度化車体整備技能講習会」修了者の在籍も要件の一つで、今後の高度化講習会への参加も義務付けている。
認定取得希望者は奈車協の役員らで組織する認定委員会に申請書を提出する。審査を通れば、サポカー対応店として認定証が交付される。

ASVに対応できる工場として効果的にアピールするためにオリジナル看板を制作した。デザインは組合員からの公募で決めた。認定店は同看板を掲げられる。PRアイテムとしてポスターやチラシも制作しており、工場内で掲示・配布することで来店客への認定制度の浸透を図る。
独自認定は、日車協連が推進する自主認定「ASV対応優良車体整備事業者」取得へのステップアップ的な役割も担う。自主認定よりも要件が厳しくなく、取得もしやすい。このため組合員は独自認定の取得を通じて、自主認定取得に足りない部分を確認できるという。奈車協は、独自認定を自主認定取得拡大のフックにする方針だ。

日刊自動車新聞12月28日掲載

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

奈良県自動車車体整備協同組合

対象者 自動車業界