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2018年12月30日

乗用車メーカー8社、11月の生産・輸出実績

乗用車メーカー8社が26日に発表した11月の生産・輸出実績によると、国内8社合計の世界生産は前年同月比1・2%増の259万5945台で2カ月連続で増加した。海外生産は、一部メーカーが中国やインドで生産台数を減らした。国内生産は完成検査問題で前年に生産を停止した日産自動車が反動で台数増となったが、スバルは今月、完成検査工程での不適切行為の再発防止に向けて国内の生産ラインを停止した影響が出ている。

海外生産の8社合計は同0・5%減の175万1957台だった。11月として過去最高だったのはホンダやスバル、ダイハツ工業だった。ホンダは北米で「CR―V」や「アキュラRDX」の生産増、スバルは米国で新型「アセント」の生産が増えた。

一方で世界生産が23カ月ぶりに減少に転じたのがスズキ。インドでの生産が同12・6%減で、同じく23カ月ぶりに前年同月実績を下回った。インドでは金利上昇などを背景に10月頃から市場が減速している。在庫を増やさないよう生産ペースを落としたためとしている。マツダは全体の需要も停滞する中国で同24・9%減と生産台数を大きく落とした。

国内生産の8社合計は同5・0%増の84万3988台だった。ホンダが新車販売が好調な「N―BOX」や「N―VAN」で台数を伸ばすほか、三菱自動車は欧州や北米、東南アジアに輸出する「RVR」が増えて同21・1%増だった。トヨタ自動車は「プリウス」など17年度以前に発売した一部の車種で新型車効果が一巡し、生産台数が落ちた。
日産は完成検査問題の発覚によって17年11月に国内向けの生産を停止していたため、反動で18年11月は33・7%増となった。一方、スバルは完成検査での不適切行為がなくなったことを確認するために11月2日に国内の生産ラインを停止。これによる生産への影響台数は約2500台程度だったという。その後も、再発防止策として、終業時間を若干早めて作業の振り返りを行っている影響で台数を減らしており、11月の国内生産は同6・8%減となった。
ダイハツを除く7社の輸出合計は同0・6%減の41万858台だった。日産が北米や欧州向けの台数を減らす一方で、ホンダが米国や欧州向けの輸出が増えた。

日刊自動車新聞12月27日掲載

 

開催日 2018年12月26日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
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開催地 国内
対象者 自動車業界