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自動車産業インフォメーション

2018年12月25日

減少続くガソリン需要、20年度5千万キロリットル割れ確実

日本エネルギー経済研究所(豊田正和理事長)は20日、国内のガソリン販売量の見通しを公表した。2018年度の販売量を前年比1・2%減の5120万キロリットルと見込んだうえで、19年度の予測は同1・9%減の5030万キロリットルと、さらに減少するとした。自動車の燃費改善が最大の要因とみており、16年度以来、4年連続のマイナスとなる。このペースで減少が続くと、20年度には5千万キロリットルの大台を割り込むことが確実な情勢だ。

ガソリン販売量は04年度に6150万キロリットルでピークに達したのち、減少傾向を見せている。直近では、15年度に僅かながらの前年比プラスになったものの、16年度は1・1%減、17年度は1・3%減と連続マイナス。18年度は猛暑の影響で一時的に販売量拡大傾向が見られたが、年間を通しての見込みは1・2%減となり、さらに19年度予測は減少幅が1・9%に拡大するとみている。

ガソリン販売量は、ハイブリッド車や軽自動車など低燃費車の増加に加え、保有台数の伸びの鈍化や稼働率の低下などの要因もある。ピーク時と比べると2割近く減少している。

一方でディーゼル車用の軽油販売量は1996年度にピークを迎えて以降、しばらく減少傾向にあったが、近年はネット通販による貨物輸送量の増加や訪日旅行客によるバス輸送需要の拡大などにより増加に転じた。18年度は前年比0・3%増の3390万キロリットルと見込んだうえで、19年度は0・9%増の3420万キロリットルと予測。約20年ぶりに3年連続での増加になるとみている。

日刊自動車新聞12月21日掲載

開催日 2018年12月20日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本エネルギー経済研究所

対象者 自動車業界