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2018年12月21日

ヤマハ発、電動バイク 世界展開加速

ヤマハ発動機の日髙祥博社長は17日、本社(静岡県磐田市)で会見し、ハイブリッドシステム搭載モデルを含めた電動バイクのグローバル展開に乗り出すことを明らかにした。

2021年までにフル電動(EV)バイクを投入するとともに、新開発エンジンとハイブリッドシステムを搭載したハイブリッドバイクを東南アジア全域とインドに順次投入する。環境性能を高めた商品ラインアップを拡充し、二酸化炭素(CO2)排出規制など世界各国で進む環境規制の厳格化に対応していく。

ヤマハ発は、18年7月にタイで、同12月にベトナムでそれぞれ、同社としては初となるハイブリッドシステムを搭載した排気量125ccスクーターの販売を開始している。ハイブリッドシステムはアイドリングストップ機構をベースに、充電とエンジン始動を行う「スマートモータージェネレーター」を搭載する。エンジンはハイブリッドバイク向けに新たに開発した。タイでは「グランド・フィラーノ・ハイブリッド」、ベトナムでは「ノザ・グランデ」の商品名で展開し、それぞれ現地工場で生産を行っている。
日髙社長は今後の電動化戦略において、「HVバイクのエンジンが今後の(ヤマハ発の)コアエンジンとなる」と述べ、販売ボリュームが大きい主力地域の東南アジア全域と、成長市場として注力するインドに展開する考えを示した。今後は既存モデルにハイブリッドモデルを順次、追加して電動バイクの商品ラインアップを拡充する見込みだ。
EVバイクの投入時期については、19年から始まる新中期経営計画の「3年以内に投入する」と述べ、具体的な商品や投入市場については明らかにしなかった。
ヤマハ発は長期ビジョンとして、50年までに製品の生産段階からと、製品から排出されるトータルのCO2排出量を、10年比で50%削減する計画を打ち出した。

日刊自動車新聞12月18日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

ヤマハ発動機㈱

対象者 一般,自動車業界