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2018年12月21日

TRAMI、動力伝達の効率向上 部品メーカー・団体と共同研究 オールジャパンで

国内自動車メーカー9社とトランスミッションメーカー2社で組織する自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)は、2019年度にも関連部品メーカーや団体との共同研究を開始する。

共同研究に部品メーカーが参加できる枠組みを作り、来春に開催予定のフォーラムで参画企業を募る。駆動力の伝達システムは、変速機のみならず様々なユニット・部品で構成されている。サプライヤーにも幅広く参画してもらい、動力伝達のトータルな効率向上に向けて、オールジャパンでの開発体制を構築する。

現在TRAMIにはトヨタ自動車やホンダ、日産自動車など国内自動車メーカー9社とアイシン・エィ・ダブリュ、ジヤトコのトランスミッションメーカー2社などが参画している。ただ、TRAMIでは、トランスミッションそのものだけではなく、トルクコンバーターやクラッチ、デファレンシャルなども含めた駆動力の伝達システムを共同研究の対象としている。このため、それぞれの部品の技術ノウハウを持つサプライヤーにも参加してもらいたいという意向がある。

現在、加入費用や研究成果の共有方法などサプライヤーや関連団体がTRAMIに参画するための枠組みについて検討している。来春までに枠組みをとりまとめ、参加を呼び掛けていく考えだ。早ければ19年度からサプライヤーが研究に加わる見通し。
TRAMIは今年4月に設立。動力伝達システムのロスや、音、振動など各社が抱える基本設計の課題に対する原理原則の解明に向けて、大学など研究機関も交えた産学連携で取り組んでいる。研究成果はモデル化し、組合員各社の製品開発に活用していく計画。動力伝達システムの機械摩擦や流体制御、熱損失などの基礎研究に共同で取り組むことで、日本の駆動系技術の底上げを図る考えだ。

日刊自動車新聞12月18日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)

対象者 自動車業界
リンクサイト

自動車用動力伝達技術研究組合 発足ニュースリリース5月15日発表

http://www.jatco.co.jp/wp-jatco/wp-content/uploads/2018/05/fdbc7a9bf0e9a52588ab1d507524c5e9.pdf