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2018年12月14日

日刊自動車新聞北海道支社、高校2年生、整備学校向けタブロイド紙 「カーメカニック」を発行

日刊自動車新聞北海道支社は、若者に自動車整備士という職業をアピールする目的で、カラータブロイド紙「Car Mechanic(カーメカニック)」を14日に発行する。

2020年春に就職・進学する道内の高校2年生と自動車整備士養成学校に合計4万部配布。この企画でディーラー32社のメカニック49人にインタビューした。また、今回の取材を通じ、若手整備士の今の姿を感じることもできた。

「Car Mechanic」は自動車整備士の人材確保に向け、北海道運輸局、北海道などの後援で2014年から毎年発行している人気企画。現役メカニックのインタビューを中心に、仕事としての自動車整備士の魅力と将来性、自動車整備士になる方法などで構成した全36ページ。この取材を通じ、いろいろと考えさせられたことが多かった。「Car Mechanic」の番外編として紹介してみたい。
少なくとも20年ほど前までは、メカニックに志望理由を問えば「クルマが好きだから」という答えが大多数を占めていた。もちろん、今でもクルマ好きのメカニックは消えてしまったわけではないものの、クルマ離れが進んだ結果、この回答は明らかに少数派となってしまった。

それどころか「クルマに興味がない」「実家にあるクルマの車種を知らない」など、好き嫌い以前に関心すらなかったと思われる答えも多く聞かれた。
では、クルマが特に好きじゃないにもかかわらず、なぜメカニックを目指したのか。地域も銘柄も違うディーラーの社員複数から異口同音で出た答えが「自動車整備士はカッコいいから」というもの。「壊れたものを直す技術に憧れた」「職人のようでシブい」「日本のモノづくりの凄さを肌で感じられる」ことなどから“カッコいい”と思ったそうだ。

かつてメカニックは「キツイ」「汚い」「危険」の3K業種のように扱われた時代もあった。しかし自動車整備業界を挙げて職場環境の改善とイメージアップに努めてきた甲斐あって、若者のメカニックという職業に対する印象は大きく変った。「自動車整備士はカッコいい」というイメージをさらに広めていくことこそ、これからの人材確保のヒントになるのではないだろうか。

日刊自動車新聞12月12日掲載

開催日 2018年12月14日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日刊自動車新聞社

対象者 中高生,自動車業界