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2018年12月10日

ソニー損保実態調査、自動車税が足かせに 「負担に感じる」6割超

自動車税がドライバーの最大の足かせに―。ソニー損害保険(丹野淳雄社長、東京都大田区)の「全国カーライフ実態調査」によると、車の維持費は増加傾向にあり、自動車税と車検・点検費用を負担に感じているユーザーが多いことがわかった。

年間走行距離の平均は6361キロメートルで、男性ドライバーが女性より約1300キロメートル長かった。1カ月あたりの維持費は平均で1万2400円。10~18年までは減少傾向にあったが、今年は昨年より600円増えた。

回答者の6割以上が自動車税と車検・点検費を負担に感じていた。税負担が減らなければ来年10月の消費税率引き上げで負担感はさらに増しそうだ。また、都市部では駐車場代を「負担」と回答した人は4割以上で、地方の2倍以上になった。
所有する車のタイプでは「軽自動車」が35%近くに達し、エンジン別では「ガソリン車」が8割を上回った。次回の購入意向でも軽を希望する人が最多だった。一方で、エンジン別ではガソリンが約36%、ハイブリッド車が約28%になった。

安全運転機能の搭載率は、「ドライブレコーダー」が3割以上で最も多かった。搭載意向率も5割以上と高い。昨年6月の死亡事故以降、あおり運転が社会問題化し、自衛ニーズが高止まりしているようだ。「クルマ社会で恐怖に感じることは」という問いでも「あおり運転による事故」と回答した人が6割近くに上り、昨年調査の11位から3位に上昇した。また、緊急自動ブレーキの搭載率は2割程度にとどまったが、購入意向率は5割を超えた。
コネクテッドサービスに対する期待として目立ったのは、カーナビに話しかけることで目的地を設定する「簡単ナビ設定」で約45%。以下、盗難時に位置を追跡する「盗難車両追跡」(約43%)、トラブル発生前の整備を推奨する「車両診断」(33%)などと続く。10~20代は、自分の好みの音楽を学習して流す「音楽の自動選択」が他の年齢層よりも高かった。
自家用車を月に1回以上運転する18~59歳の男女1千人に聞いた。

日刊自動車新聞12月5日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

ソニー損保

対象者 一般,自動車業界
リンクサイト

ソニー損保 2018年 全国カーライフ実態調査

https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2018/12/20181203_01.html