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2018年12月6日

経済産業省、豪で「みちびき」を使った自動運転実証実験

経済産業省は30日、豪州で7日に準天頂衛星システム「みちびき」を使った自動運転実証実験を実施すると発表した。

みちびきの高精度測位情報と高精度立体地図を活用し、自動運転車が公道を走行する。自動運転技術の高度化に生かすとともに、国際的なみちびきの利用促進が狙いだ。日本と豪州の両政府は、みちびきの積極利用に取り組む方針で合意しており、その方策を探る中、今回の実証実験は豪州側から働きかけがあった。

実験に使用する車両は慶応大学SFC研究所大前研究室が開発した「エスティマ」の改造車。実験では運転者は同乗するが、運転操作は完全自動で行う。場所はメルボルン市郊外にあるアルトナノース市で、コースは数キロメートル程度。事前に走行ルートに関するデータを車両に入力してあり、これに沿って1時間強の間、走行する。「結果次第では、実験を重ねる可能性もある」(経産省製造産業局宇宙産業室)という。

みちびきは数センチメートル単位で正確な位置情報の把握が可能。自動運転に活用すれば、飛躍的に技術が発展する可能性がある。また、経産省では国内外のさまざまな産業界にみちびきの利用拡大を働きかけており、今回の自動運転での活用もその一環となる。

日刊自動車新聞12月3日掲載

開催日 2018年11月30日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

経済産業省

開催地 豪州
対象者 一般,自動車業界