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2018年12月4日

2025年大阪万博決定、自動車業界も歓迎ムード、経済活性化を期待

2025年、大阪で万博が再び―。23日にパリで実施された博覧会国際事務局(BIE)総会で、25年の万博開催国に日本が選ばれた。大阪で大規模の万博が行われるのは1970年の大阪万博以来、55年ぶり。ロシア(エカテリンブルク)との決戦投票を制すると、大阪は歓喜に包まれた。

大阪の自動車業界でも歓迎ムードが広がっている。府内のディーラー社長は「経済の活性化は、新車販売にも好影響を与える」と万博効果に期待を寄せる。トラック業界関係者も「今後は会場の埋め立てや地下鉄延伸などインフラ整備が進む」と運輸や建設関連の需要拡大を見込む。
大阪万博ではコンセプトとして「未来社会の実験場」を掲げた。人類共通の課題解決に向け、最先端技術など世界の英知を集めて新たなアイデアを創造・発信する。

自動車業界にとっても最新技術を世界に披露する絶好の機会だ。例えば会場内の移動手段として完全自動運転車の活用が想定される。開催決定を受け、自動車メーカーや部品メーカーは技術開発を一層加速する方針だ。
会場予定地の人工島「夢洲」(ゆめしま)ではカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致も進められている。20年の東京オリンピック・パラリンピック後の日本の成長を持続させる起爆剤として大阪万博にかかる期待は大きい。
大阪万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに25年5月3日から11月3日まで開催される。期間中に約2800万人の来場を見込んでいる。

日刊自動車新聞11月30日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

博覧会国際事務局(BIE)総会

対象者 自動車業界