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2018年12月5日

静岡県高校生エコランを開催、自作の車で燃費を競う FCV部門を新設 3部門に29チームが出走

高校生が製作した燃料電池車(FCV)5台が、40分間の走行距離を競った。静岡県の高校生が自作の車で燃費ナンバーワンを競う「第26回静岡県高校生エコラン」(静岡県工業校長会・静岡県教育委員会主催、日刊自動車新聞社など後援)が3日、静岡市葵区の静岡自動車学校静岡校で開催された。

今回から競技に燃料電池部門が新設され、ガソリンエンジン、電気自動車の両部門と合わせた3部門に29チームが出走。その結果、燃料電池部門の初代チャンピオンの座は御殿場高校が獲得し、ガソリン自動車部門は浜松城北工業高校、電気自動車部門は島田工業高校が優勝した。

新設した燃料電池部門は既定の水素ガスの中で40分間の制限時間で走行する距離で優勝を争った。同校長会で燃料電池の研究を行う中で昨年10月に燃料電池車に特化したエコランを開催し、前回の高校生エコランにも燃料電池車(FCV)1台が参考出走したことから今回単独の部門として設置した。5校5チームのFCV(1台は参考出走)はスタートの合図とともに静かに走りだし、4チームが完走した。

一方、電気自動車部門には7校17チーム、ガソリン自動車部門は5校7チームが出走した。電気自動車部門は今年から使用するバッテリーを24ボルトから12ボルトに変更したものの、容量の低下を感じさせない走りを見せていた。
開催当日の朝は小雨が降ったものの、競技の開始とともに天候は回復。開会式で遠藤克則会長(科学技術高校校長)は「これまで準備してきた成果を存分に披露して欲しい」と挨拶した。会場には出場した高校生の家族や学校の関係者が応援に駆け付け、写真や動画で競技の様子を撮影していた。

結果は以下の通り。
▽電気自動車部門優勝=島田工業・Cチーム、同準優勝=同・Dチーム、同3位=掛川工業・掛工3年▽ガソリン自動車部門優勝=浜松城北工業・HJ11G、同準優勝=吉原工業・YTHS―G03、同3位=同・YTHS―G01▽燃料電池自動車部門優勝=御殿場高校・(GK)Wings

日刊自動車新聞11月30日掲載

開催日 2018年11月3日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

静岡県工業校長会、静岡県教育委員会

開催地 静岡自動車学校静岡校
対象者 中高生,自動車業界