会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2018年11月19日

〈海外エコ情報〉 EV・HV以外、通行を禁止 ロンドン・シティの一部区画で

ロンドンの金融街シティの一部道路で、電気自動車(EV)と基準を満たしたハイブリット車(HV)以外の車両の通行を禁止する実証プロジェクトが行われることが決まった。シティの行政を担うシティ・オブ・ロンドン・コーポレーションが明らかにした。

対象となる区画は、ムーアゲート駅の西側に位置するムーア・レーンの南部分。来年4月1日に開始予定で、違反者には罰金を科す方針という。なお、現在は通行禁止の時間帯を週末を含めた終日とするか、平日の午前7時~午後11時に限るかについて、意見公募を行っている。

シティには狭い通りが多く渋滞が激しいほか、高層ビルが立ち並んでいるために大気が停滞しがちで、二酸化炭素による大気汚染はロンドンでも最悪とされる。シティは2022年までに区内東部とバービカン周辺で「超低排出ガス(ULEV)」以外の車両の乗り入れを禁止したい考えで、今回の実証プロジェクトはこれを視野に入れたもの。

なお、ロンドンでは来年から、中心部に「超低排出区域(ULEZ)」が設けられることが決まっている。4月8日からは、欧州連合(EU)の排ガス基準「ユーロ4」に適合していないガソリン車と「ユーロ6」に対応していないディーゼル車がULEZに乗り入れる場合、曜日や時間帯を問わず特別通行料が課せられる。

日刊自動車新聞11月15日掲載(英国NNA)

 

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
開催地 ロンドン(英国)
対象者 自動車業界