2018年11月15日
トヨタ「JPNタクシー」発売1年、全国で8282台導入
トヨタ自動車のタクシー専用車「JAPANタクシー(JPN TAXI)」の発売から丸1年がたった。全国の導入台数は10月末現在、8282台で、毎月、着々と増えている。
2020年までに1万台を目標に掲げる東京業界が大半を占め、リードしている。特に大手の日本交通グループ(千代田区川鍋一朗代表)は都心の特別区・武三地区で1586台を走らせ、街の景色を変えている。
日本自動車販売協会連合会(自販連)の集計などによる。JPNタクシーの発売日は昨年10月23日。同月分を除く月平均の販売台数は674台。最多は3月の981台。今年度上半期(4~9月)は3582台で、自販連の車種別ランキングで50位に入った。佐藤克・業務部統計課長は7日の記者会見で「街でもよく見かけるようになった。月別のランキングでも顔を出しており、販売は好調と思う」と見ている。
7月に徳島で導入され、全都道府県で運行が始まった。東京は大手を中心に9月末時点4165台。全国の半数を超える。日本交通グループは10月末現在、本体で842台、子会社で310台、業務提携会社で434台採用した。「本体では来夏までに一部のワンボックス車を除き、全車切り替えたい」との意向だ。
【燃費の良さに評価】東京トヨペット
営業現場の最前線に立つ東京トヨペットの大畑タクシー部長は、JPNタクシーに関し、「予想よりも多く購入してもらっている。たくさん走ることでPRにつながっており、ありがたい。イニシャルコストを(初期費用)を抑えるために補助金を活用して欲しい」と語る。9割は上級グレードの「匠(たくみ)」、色は「深藍(こいあい)」が選ばれているようで「室内空間の広さや運転席の仕様のほか、特に燃費の良さを評価してもらっている。燃料価格が上昇しているので、年度内に入れようと前倒しを検討してくれる事業者もいる」と話す。
車いす利用者の乗降が課題となっていることには、「作業を簡素化する具体的な対策はメーカーが主体となる・情報をしっかりと伝えたい」。スロープの設置など操作が簡単にわかる手引書を配布していく。
東京交通新聞11月12日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | トヨタ自動車㈱ https://toyota.jp/jpntaxi/ |
対象者 | 自動車業界 |
リンクサイト | 東京ハイヤー・タクシー協会ホームページ 次世代タクシー運行スタート |