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2018年11月12日

NGP、スキャンツールセミナー開催

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(佐藤幸雄理事長)は、あいおいニッセイ同和自動車研究所・東富士センター(静岡県裾野市)で「NGPスキャンツールセミナー(基礎編)」を2日間の日程で開催した。

スキャンツールの歴史や基礎知識、実車を使った基本的な使用方法などを学んだ。NGPは2015年に、500億円プロジェクトの達成を記念して全組合員にスキャンツールを無償配布している。スキャンツールによる検査を行うことで生産部品の安全性確認や品質強化につなげている。
初日はスキャンツールの歴史や排ガス規制に関するDTCコードの説明、ECUデーターモニターの見方などを指南した。また、車両技術の高度化が進む中で、「なぜスキャンツールを使う必要があるのか」についても解説した。
2日目は受講者も持参したスキャンツール「MST2000」を用いた実技講習を行った。トヨタ自動車の「プリウス」(30系)を教材にして、ハイブリッドバッテリーのデータモニターの見方、部品の損傷、劣化具合を検査するためのアクティブテストの操作手順などを学んだ。
参加者の1人、茨城オートパーツセンターの鴨原賢也さんは「スキャンツールを使えば動作確認の時間短縮となり、結果的に部品生産にもつながる」と話し、日常業務でスキャンツールを活用する有効性を実感していた。
車両技術が高度化し電子制御部品が増える中、リサイクル部品の生産時にもスキャンツールの使用が不可欠になっている。こうした環境変化を捉え、NGPでは基礎編に加え、故障探求を含めた高度な研修内容を設定した「応用編」も前期から始めている。

日刊自動車新聞11月8日掲載

カテゴリー 展示会・講演会
主催者

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合

開催地 あいおいニッセイ同和自動車研究所・東富士センター(静岡県裾野市)
対象者 自動車業界