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2018年11月12日

大阪自動車教育推進協、府内15校に教材寄贈 整備士育成を支援

日本自動車教育振興財団(内山田竹志理事長)と大阪府自動車教育推進協議会(会長=堀内俊樹・日本自動車販売協会連合会大阪府支部長)は2日、過去最多の15の高校に自動車技術用教材を贈呈した。中古車や分解組み立て用のエンジンなど整備実習で活用できる教材を寄贈し、自動車整備士の育成を支援する。

大阪市内のホテルで実施した贈呈式には、堀内会長はじめ同協議会を構成する団体幹部や校長ら代表者が出席した。堀内会長は「自動車が100年に1度の変革を迎え、車の概念が変わる可能性がある。車と社会の関わりを今後も正しく認識するために教育は欠かせない」と教材の有効な活用に期待した。

高校側を代表して挨拶した淀川工科高校の阿部政之校長は「自動車技術においても不易流行を体得することが大切だ。教材を有効活用しながら学生の意欲を高め、分かる授業を徹底し、自動車技術教育を高めていきたい」と意気込みを述べた。
同協議会は自販連大阪府支部のほか大阪府自動車整備振興会、大阪軽自動車協会、日本自動車連盟(JAF)大阪支部、日本損害保険協会近畿支部の5団体で構成し、同財団の教育支援に協力している。府内の高校への教材提供は、本年度の対象の15校を合わせ累計91校となった。

贈呈式終了後は出席者らで「教育懇談会」を開催した。生徒の減少を嘆く声や今後の継続的な支援を要望する意見が聞かれた。パワートレーンの電動化や自動車のICT(情報通信技術)化に対応した教材を望む声も上がった。堀内会長は「自動車の変革を前に教育現場にも不安が募っていると感じた。ニーズに沿った支援を検討していく」と展望を述べた。

本年度の提供先は次の通り(カッコ内は教材名)。
福井高(実車)▽西野田工科高(分解組立用エンジン)▽淀川工科高(分解組立用エンジン)▽今宮工科高(分解組立用電子制御エンジン)▽茨木工科高定時制(視聴覚教材、eTOOLBOXハイブリッド自動車編)▽藤井寺工科高定時制(視聴覚教材、自動車の動力伝達・駆動・制御・走行装置の作動)▽堺工科高(スキャンツール)▽佐野工科高(視聴覚教材、説明模型4サイクルガソリンエンジン)▽和泉総合高(視聴覚教材、駆動用ギヤ学習セット)▽和泉総合高定時制(トレーニングサーキット)▽だいせん聴覚高等支援学校(実習用工具セット)▽堺高定時制(スキャンツール)▽都島工高(分解組立用電子制御エンジン)▽生野工高(実習用工具セット)▽星翔高(視聴覚教材、自動車の基礎とエンジンの作動)

日刊自動車新聞11月8日掲載

開催日 2018年11月2日
カテゴリー 社会貢献
主催者

日本自動車教育振興財団、大阪府自動車教育推進協議会

対象者 中高生,自動車業界