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自動車産業インフォメーション

2018年11月7日

軽の増加が顕著、2018年3月末メーカー別保有台数

■スズキ、ダイハツがシェア拡大
2018年3月末のメーカー別国内保有台数(二輪車を除く)で、乗用車メーカー8社のうち、トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業が登録車と軽自動車ともに17年3月末比で保有台数を伸ばした。増加台数が最も多かったのはダイハツで約16万台増、次いでトヨタの約12万台増だった。10年前の08年3月末と比べると軽自動車の保有台数増加が著しく、ダイハツが約265万台増と最も伸ばして、ホンダ、スズキ、日産自動車も100万台規模で増えている。

自動車検査登録情報協会(自検協、後藤悦治郎理事長)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、堀井仁会長)の統計データをもとに集計した。
登録車と軽自動車を合わせた保有台数で、前年を上回った乗用車メーカーはトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツ。一方で、三菱自動車は登録車と軽自動車ともに、マツダと日産自動車は登録車で、スバルは軽自動車での台数減少が影響してマイナスとなった。商用車メーカーではUDトラックスを除く3社が伸びた。

前年から保有台数を伸ばした乗用車メーカー4社のうち、スズキとダイハツは占拠率(シェア)も拡大している。主力の軽自動車に加えて、登録車のラインアップ拡充と販売増加がけん引した。スズキは16年3月末に保有台数が1千万台を超えて、台数規模で2位のホンダに約15万台差で迫る。ダイハツは20年をめどに1千万台を目指している。

08年3月末の保有台数と比べると、プラスだったのはトヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツ、日野自動車と輸入車。最も伸び率が高かったのはダイハツの35・7%増で、次いで日野の28・5%増と続く。
登録車のうち乗用車(普通・小型)でプラスだったのは、トヨタ、ホンダ、スズキ、スバルと輸入車。伸び率ではスズキが40・2%増と最も高く、増加した台数規模では輸入車が39万8715台増で最多だった。一方でマイナスとなったのはダイハツ、三菱自、日産、マツダ。なかでも日産は約206万台、三菱自は約94万台の大幅減となった。

軽乗用車では、11年9月に自社ブランド車の販売を始めたトヨタをはじめ、ホンダ、ダイハツ、スズキ、日産、マツダの6社が大幅に伸びた。伸び率では日産が約3・7倍(台数規模は約123万台)と最も大きかった。マイナスだったスバルは、08年4月(当時は富士重工業)に軽自動車の自社開発・生産の撤退を決めて、登録車に拡販の軸を置いたことが影響している。

日刊自動車新聞11月5日掲載

開催日 2018年3月31日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

自動車検査登録情報協会(自検協)、全国軽自動車協会連合会(全軽自協)

対象者 自動車業界