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2018年11月4日

8月の国別中古車輸出台数、UAE向け首位維持

日本中古車輸出業協同組合(佐藤博理事長)がまとめた2018年8月の国別中古車輸出台数は、アラブ首長国連邦(UAE)向けが前年同月比3・9%増の9712台となり、3カ月連続で首位の座を維持した。中古車輸出全体では、同3・0%増の10万5343台となった。

2位のニュージーランド向けは同14・5%減の9021台となった。9月からはカメムシ対策として、中古車の熱処理が義務付けられるため、手間とコストの関係からさらに減少する可能性もある。ミャンマーは、政府が7月から右ハンドル車の輸入許可を出さないことを決定した影響で同75・6%減の1956台となった。それでも順位は13位で、台数ベースでも前月に比べて約700台増えた。
7位のスリランカは昨年11月末に自動車輸入規制が変更され、1500cc以下の関税が下がった。これを機にスズキ「ワゴンR」、トヨタ自動車「ヴィッツ」などの輸出が増え、輸出実績は同120・7%増の6509台と大幅に伸びた。ただ、9月29日に中古車の輸入規制が強化されたため、今後は台数の落ち込みが懸念される。

アフリカ向けも伸びた。3位の南アフリカは同24・1%増の8469台、5位のケニアは同24・0%増の7518台、8位タンザニアは同35・1%増の5706台だった。チャイナショックの影響が薄れ、景気低迷から脱したことが増加要因の一つとなった。

日刊自動車新聞10月31日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本中古車輸出業協同組合

対象者 自動車業界