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2018年11月1日

岐阜中津川市 バス情報、外国人利用が8割強、「見える化」に効果

標準的なバス情報フォーマット(GTFS)を整備し、グーグルでの検索を可能にしている岐阜県中津川市はこのほど、訪日外国人の利用が増加している北恵奈バス馬籠線で乗降調査を実施した。

全体の85%が外国人の利用者だったことや、グーグルの検索でバスについて知ったという回答が上位となるなど、バス情報の「見える化」が訪日外国人にも効果があることがデータから明らかになった。

調査は10月4日(木)、5日(金)、10日(水)の3日間実施した。中津川駅前バス停で馬籠方面へ向かうについて、日本語、英語のアンケート用紙を用意し、120人(日本人28人、外国人92人)に配布し、117人(日本人28人、外国人89人)から回答を得た。回答のあった外国人の居住地は、オーストラリア20人が最多。以下、アメリカ13人、スペイン10人、フランス7人、イギリス・カナダ各5人、オランダ4人、イタリア・中国各3人など。国内では愛知県13人、岐阜県5人のほか三重・山口・長野から2人づつと、外国人の利用が圧倒的となっている。

「同バス線についてどのように知ったか」の質問に対しては、複数回答で、外国人利用者が「グーグル検索」「ガイドブック」を各20人づつ挙げた。一方、日本人は「馬籠宿ホームページ」から13人、「グーグル検索」からは1人だった。

バスで利用できたらいいと思うサービスについては外国人から「車内Wi-Fi」47人、「グーグルでの時刻検索」40人、「運賃支払い方法の情報表示」28人、「バス車両の位置がわかる案内表示」26人など複数回答で多くの要望が出た。

調査結果について市は、グーグル検索へのバス情報掲載が利用環境の整備につながったと評価するとともに、Wi-Fi整備の必要など今後の課題を挙げている。

東京交通新聞10月29日掲載

開催日 2018年10月4日
開催終了日 2018年10月10日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

中津川市

開催地 岐阜県中津川市駅前バス停・馬籠方面
対象者 自動車業界