2018年10月18日
埼玉県自動車整備人材確保・育成連絡会会議、課題整理して意見交換
自動車整備士の人材確保と育成を目的に関係団体や行政機関らで組織する「第5回埼玉県自動車整備人材確保・育成連絡会会議」が、さいたま市西区の自動車整備教育会館で開催、高校訪問の結果報告や意見交換などを行った。
今回は、運輸支局が埼玉支局管内の15の高等学校を訪問し、業界の共通課題である整備士不足解決に向けての理解、整備業界の現状を説明、高等学校との意見を交わした結果を報告した。さらに埼玉県における自動車整備士資格取得者数の推移や現状、職場体験学習の実施について説明。各団体の就職状況や自動車学校側の意見などが議論され「整備士が不足している中、資格試験にひっかけ問題を多く出題し合格率を下げているのはおかしい」「高校に就職案内がこない」といった意見や、「中学生や小学生などに若いうちから自動車に接してもらうことで、興味を持ってもらう方が良い」などさまざまな問題が話し合われた。参加メンバーは業界団体、自動車整備大学校など。
高校側の意見では「ディーラーで新卒者を採用して育ててほしい」「待遇面など悪いイメージがある」「自動車整備について直接生徒に伝えてほしい」「高卒の給与面はどうか」「国の補助金など制度の施策を考えてほしい」など厳しい要望や質問が上がった。
埼玉県内の新車ディーラーでは、来春36社が432人の整備士を採用する予定だが、現状では難しい状況にあり、さらに一般の整備工場ではほとんど採用できない状態にある。地域の高校や中学校、小学校にまで体験学習の幅を広げ、業界への就職希望者を増やす努力が求められる。
日刊自動車新聞10月15日掲載
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
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主催者 | 埼玉県自動車整備人材確保・育成連絡会会議 |
開催地 | 自動車整備教育会館(さいたま市西区) |
対象者 | 自動車業界 |