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2018年9月25日

ダイムラー、大型トラック披露 量産で初の自動運転レベル2

独ダイムラーは18日、報道関係者に「メルセデス・ベンツ」ブランドで展開する大型トラックの新型「アクトロス」を披露した。自動運転「レベル2」(部分的な自動運転)の機能を量産トラックとして世界初採用した。さらに車外ミラーをカメラに置き換える電子ミラーをトラックとして世界で初めて実用化する。先進技術を積極的に採用し、安全性や燃費性能を高めた。

新型アクトロスに搭載した自動運転レベル2の機能「アクティブ・ドライブ・アシスト」は、高速道路での利用を想定したもの。車両が白線からはみ出さないようにステアリングを自動制御する。同時に、アクセルやブレーキも先行車両などを認識しながらシステムが自動で制御する。周辺環境は、カメラとレーダーで検知する。長距離輸送に用いられ、高速道路での走行が多い大型トラックから採用を始める。

緊急自動ブレーキの性能も高めた。レーダーに加え、新たにカメラでも障害物を検知するようにし、精度を高めた。時速50キロメートルで走行していても歩行者に反応して停止できるようにした。
トラックとして世界初採用の電子ミラー「ミラーカム」は、ドア外側のカメラで撮影した車両の左右後方の映像を車室内のディスプレーに表示するというもの。雨など天候に左右されないため視認性を高められるほか、空気抵抗を低減できるメリットがある。新型アクトロスは、旧モデルとの比較で3~5%の燃料消費量削減を実現したが「車外ミラーを電子化した効果は大きい」(担当者)としている。19日から欧州で受注を開始する。

日刊自動車新聞9月20日掲載

開催日 2018年9月18日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

独ダイムラー

開催地 ドイツ
対象者 自動車業界