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2018年9月18日

〈北海道胆振東部地震〉地震被害 自動車業界にも、臨時休業相次ぐ

6日未明に北海道を襲った胆振地方中東部が震源地の「北海道胆振東部地震」は、道内で初めて最大震度7を観測し、道内全域が停電となる“ブラックアウト”を引き起こした。この影響で道内のカーディーラー、中古車販売店、整備工場などの大半が臨時休業を余儀なくされた。震度が大きかった道央地区の店舗ではショールームのガラス破損や展示車損傷なども目立った。8日までに多くが営業を再開したものの、影響はしばらく続きそうだ。

自販連札幌支部によると、札幌・室蘭管内カーディーラーの店舗で天井や壁の亀裂、ガラスの破損が多数発生した。照明などの落下で展示車、試乗車、預かり車などがダメージを負った。オフィスでは、机に置いてあったパソコンが床に落下して壊れるケースもあった。門型洗車機がレールから外れるトラブルも複数のサービス工場で起きた。また同支部の建物も通路の壁に亀裂が入ったほか、事務所の書棚が倒れるなどの被害があった。
8、9日に予定していた大半のイベントが急きょ開催を見合わせた。札幌トヨペットの「わくわくドライビングパーク」、トヨタカローラ札幌の「在庫車一掃セール」、旭川地区トヨタディーラー6社合同の「旭川地区オールトヨタモーターショー」、釧路地区トヨタディーラー5社合同の「オールトヨタユーカーニバル」などが中止となった。

オートオークション関連をみると、JU北海道は停電で7日の開催を全会場で中止したが各会場とも被害はなく、14日は通常開催する。ユー・エス・エス(USS)札幌会場は今週も通常開催。トヨタオートオークション(TAA)北海道会場は、設備の一部破損で安全確認中とし、13日は競り機を移動させるなどの対応で開催予定。札幌オートオークション(SAA)は安全確認のため11日は開催中止し、来週以降の開催は検討中。ホンダオートオークション北海道会場は停電による競り機のトラブルで10日は休催したが、復旧のメドがつき次回は通常開催の見通し。

一方、道内は現在も電力供給不足が続いており、自販連北海道ブロック協議会は10日、中島好美会長名で各支部長へ会員事業所における節電の協力を文書で要請した。

日刊自動車新聞9月12日掲載

 

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日刊自動車新聞社調査

開催地 北海道胆振地方
対象者 自動車業界
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