会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2018年9月18日

7月の国別中古車輸出、UAE向け首位堅持、地域はアフリカ、欧州が大きく伸びる

日本中古車輸出業協同組合(佐藤博理事長)がまとめた2018年7月の国別中古車輸出台数は、アラブ首長国連邦(UAE)向けが前年同月比4・2%減の1万178台ながら2カ月連続で首位の座を維持した。
ミャンマーは、政府が7月から右ハンドル車の輸入許可を出さないことを決定した影響で、前年同月比87・2%減の1295台となった。それでも順位は17位と比較的上位を維持した。輸出事業者が三国間貿易を活用してUAEや韓国、欧州などから左ハンドル車を輸出しているためだ。7位のスリランカは昨年11月末に自動車輸入規制が変更され、1500cc以下の関税が下がった。これを機にスズキ「ワゴンR」、トヨタ自動車「ヴィッツ」など小型な高年式車の輸出が伸びた。この結果、輸出実績は同111・5%増の6472台と大幅に伸びた。ミャンマー向けの代替となる可能性がある。
中米(カリブ)向けも伸びた。27位のトリニダード・トバゴは同15・8%増の727台。31位のバハマは同12・7%増の640台、46位のアンティグア・バーブーダは同45・6%増の217台だった。「小国だが、人口比で見ると販売台数は多いため、輸出事業者から注目されている」佐藤理事長)としている。

地域別で見ると、アフリカ、ヨーロッパ向けが大きく伸びた。アフリカは主力仕向け国の南アフリカやケニア、タンザニア向けなどが輸出をけん引した。ヨーロッパはロシア、キプロス、英国向けが増加した。
大洋州は主要仕向け地のニュージーランドが前年同月比で微減となったが、全体では微増となった。アメリカ地域は北米、南米ともに2桁成長を達成した。
一方、アジアでは、輸出仕向け国ランキング1位のアラブ首長国連邦や同10位のパキスタンが減少したほか、ミャンマーがハンドル規制により大幅減少した影響で2桁マイナスとなった。

日刊自動車新聞9月12日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界