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2018年9月4日

整備技能向上に役立てて サウジ学生が工場見学 NTAが研修受け入れ

日本の支援で設立した「サウジアラビア日本自動車技術高等研修所(SJAHI)」で整備技術を学ぶ学生が、エヌティオートサービス(NTA、水村清社長)を訪問した。

同社の昭和島サービスセンター(SS)で、板金工場と車検工場の実務を見学。最前線の整備に触れる機会を提供することで、サウジアラビアでの整備技能の向上に役立てる狙い。同社では今後もSJAHIからの研修受け入れに協力する方針で、整備を通じた国際交流にもつなげていく考えだ。

SJAHIは日本国際協力センター(JICE)などの協力により、日本に学生を派遣する実習プログラムを行っている。自動車メーカーの完成車工場やディーラーの整備工場の見学だけでなく、整備学校での講義が主な内容となっている。最新のものづくりや整備技術に対する知見を深められるきっかけとして役立てており、NTAでもここ数年、SJAHIの生徒を受け入れてきた。

今年はSJAHIから15人の生徒と教員2人が、NTAの昭和島SSを訪れた。板金工場ではサウジアラビアでも人気の高い日産自動車の「GT―R」や英ロータスなどスポーツカーの修理の様子を興味深げに見守っていた。車検工場でも現地にはない車検制度について活発な質問を行っていた。実はSJAHIの訪日プログラムで、NTAの視察は学生の人気コンテンツになっているという。訪問した生徒から好評で、口コミで現地の生徒の中にも広がっており、プログラムの実施に欠かせない訪問先として注目を集めている。

日刊自動車新聞8月31日掲載

カテゴリー 社会貢献
主催者

サウジアラビア日本自動車技術高等研修所(SJAHI)

開催地 エヌティオートサービス(NTA)昭和島サービスセンター(東京都昭島市)
対象者 自動車業界