2018年8月30日
初のトヨタソーシャルフェス 池の水抜いて外来種駆除
■9販社協力し180人参加 三木山の森林守る
池の水を全部抜いて外来種を駆除―。「森林(もり)に元気を!三木山プロジェクト」と題して、26日に兵庫県立三木山森林公園(三木市)で「TOYOTA SOCIAL FESS!!2018 第1回水辺の生きものたち」が開催された。一般参加者とトヨタディーラー9社の社員、関係者ら約180人が参加した。
今回、森林(里山、水辺)の環境や生態系を保全するために、池の水を全部抜いて外来種の駆除に取り組んだ。参加者らは5班に分かれ、同公園の下池に生息する外来魚やアメリカザリガニ、上池から下池までの小川に群生するタテバチドメグサなどの外来植物を駆除した。参加した子どもらも猛暑の中、泥だらけになりながら外来魚の捕獲に熱心に取り組んだ。
同公園では10年ほど前から鯉やブルーギル、アメリカザリガニなどが異常繁殖したことから外来生物の駆除などの対策を行ってきたが、追いついていないのが実情だ。
水辺の環境などについて講義した県立やしろの森公園協会の尾内良三理事は「最も多い時期で県内には約5万カ所のため池があった。現在は約3万5千カ所に減ったが、こうしたため池に多種いる外来魚は、他の魚を捕食してしまうので在来魚が住めなくなる。生態系維持のためのかいぼりは、在来植物や小型魚類の生息域を修復するためにも大事だ」と話した。
トヨタソーシャルフェスはトヨタ自動車が地域の未来をつくるために推進する環境保全プロジェクト。昨年までのアクアソーシャルフェスから名称を変更し、全国各地でさまざまな活動に取り組んでいる。
日刊自動車新聞8月30日掲載
開催日 | 2018年8月26日 |
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カテゴリー | 社会貢献 |
主催者 | トヨタディーラー9社の社員、関係者 |
開催地 | 兵庫県立三木山森林公園(三木市) |
対象者 | キッズ・小学生,中高生,一般 |