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自動車産業インフォメーション

2018年8月10日

自動車機械工具の輸出9.1%増 自機工17年度

2017年度の自動車機械工具輸出額は前年度比9・1%増の95億8710万円となり、2年ぶりに前年実績を上回った。12分類中、9分類が前年実績を超え、輸出額の多い工具は同4・1%増、油圧機器は同3・6%増、車検機器は同93・9%増となり、全体実績を押し上げた。

日本自動車機械器具工業会(自機工、辻修理事長)、日本自動車機械工具協会(機工協、柳田昌宏会長)の2団体合計で最も金額(その他除く)が高かったのは工具で同4・1%増の44億1781万円。次いで油圧機器が同3・6%増の14億1210万円となり、この2項目で市場全体の約61%を占めた。

工具はアジア向け輸出が全体の53%強を占める。17年度は同1・0%増の23億5071万円だった。次いで金額規模の大きい中国は同14・8%増の10億1403万円と大きく伸長した。一方、前年に大きく伸びた中近東向けは反動減で同10・6%減だった。
油圧機器はアジア向けが最多で同5・1%増の8億3238万円。次いで北米向けが同9・0%増の3億7201万円となるなど好調だった。

地域別では最大の輸出先であるアジアが同1・1%減の48億4595万円と2年ぶりに減少したものの、中国が同35・1%増の20億39万円と6年ぶりに20億円を超えた。北米も同7・8%増の14億1516万円と2年ぶりの増加に転じ、全体を下支えした。
2団体合計の輸出実績は機工協の実績に自機工会員の実績(機械工具商社を経由せずに直接輸出した数値)を合算したもの。自機工は「比較的少額の輸出を行った会員が増えるとともに、前年度から継続して輸出している会員にも輸出額の増加が見られた」と分析した。

日刊自動車新聞8月7日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日本自動車機械器具工業会(自機工)、日本自動車機械工具協会(機工協)

対象者 自動車業界