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2018年7月25日

テュフ、エーミング監査内容を公開

■データ保管など10項目 独立系に対応促す
テュフラインランドジャパン(トビアス・シュヴァインフルター社長、横浜市港北区)は、先進安全技術のエーミング(機能調整)に関する監査内容をインターネット上で公開した。整備や板金塗装(BP)事業者の参考にしてもらうのが狙いだ。衝突被害軽減ブレーキ(緊急自動ブレーキ)などの急速な普及をにらみ、独立系事業者の対応を促していく。

公開した監査内容は、同社が板金塗装(BP)工場向けに実施する第三者認証制度の監査項目に準拠したもので、全10項目を規定する。具体的には作業環境の整備や作業委託先との契約、作業実施データの記録と保管、トレーサビリティーの確保、作業未実施の場合の周知方法などだ。

エーミング作業を行うには外部故障診断(スキャンツール)とターゲット、作業場所の確保などが必要だ。また、修理後に万が一、故障した際の責任が問われる可能性も指摘されており、修理の過程や診断結果などを明確にすることも重要になる。

一方で中小・零細企業を中心にエーミングの実施体制が整っているとは言えず、緊急自動ブレーキや将来的な自動操舵装置などの修理品質が問われるリスクが業界では指摘されている。このため同社は監査項目を公開し、事業者の参考にしてもらうことで、適切なエーミング作業に対応する業界の受け皿を整えていくことにした。同社は「今後、BP業界が車両技術の変化にどう対応をしていくべきかという方針を示すことになる」と話している。

日刊自動車新聞7月21日掲載

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

テュフラインランドジャパン㈱

対象者 自動車業界