2018年7月25日
豊田喜一郎氏、米の自動車殿堂入り
トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏(1894~1952年)が米国自動車殿堂入りした。
2018年の自動車殿堂で選出され、19日に米デトロイトで開催された授賞式に、同社の内山田竹志会長らが代表として出席した。トヨタの受賞者は故・豊田英二元会長(1994年)、豊田章一郎名誉会長(2007年)に次いで3人目。日本人では8人目となる。
トヨタの豊田章男社長は「喜一郎は1920年代、米国の街中を多くの車が走る光景に大きな影響を受け、『国産車をつくり、日本に自動車産業を興す』という創業の志のきっかけにもなった。米国は特別な国だったに違いない。その米国で自動車殿堂入りを果たしたことは、トヨタの継承者として、孫として大変うれしく、誇らしく思う」とコメントした。
喜一郎氏は自動織機の発明家豊田佐吉氏の長男に生まれ、豊田紡織を経て豊田自動織機製作所の常務に就任。米欧視察ののち、同社に自動車部を設置し国産車づくりに取り組んだ。37年に独立したトヨタ自動車工業の社長に41年就任。50年には労働争議の責任を取って社長を辞任し、復帰が内定していた52年3月に57歳で死去した。
日本人ではほかに、ホンダの本田宗一郎(89年)、工学者の田口玄一(97年)、日産自動車の片山豊(98年)、ヤナセの梁瀬次郎(2004年)、ブリヂストンの石橋正二郎(06年)の各氏が殿堂入りを果たしている。
日刊自動車新聞7月21日掲載
開催日 | 2018年7月19日 |
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カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
主催者 | 米国自動車殿堂 |
開催地 | 米国 |
対象者 | 自動車業界 |