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自動車産業インフォメーション

2018年7月21日

国交省、点検内容を明記 立体駐車場管理に指針

国土交通省は、機械式駐車設備(立体駐車場)の維持・管理に関する指針を策定した。

機械式立体駐車場は全国で約26万基が稼働中とされるが、こうした設備に関する専門的な知識を持たない店舗やビルのオーナーなども多い。指針では、設置者や管理者などが果たすべき役割を明確にするとともに、適切に保守点検がされているかをチェックシートを使って簡単に確認できるようにした。国が機械式立体駐車場の維持管理指針をまとめるのはこれが初めてで、同設備の安全性確保に役立てる。

専門的な知識を持たない人にとって、保守点検事業者が行う点検の内容や周期が適切かどうかの確認、契約書に点検の内容や周期をどのように記載すればいいかなどが課題となっていた。
指針では(1)管理者、所有者、設置者、保守点検事業者、製造者の役割(2)適切な維持管理のためになすべき事項(3)保守点検事業者の選定にあたって留意すべき事項(4)標準保守点検項目(5)点検周期の目安―などを定めた。

事業者選定にあたってのチェックリストでは会社の概要や品質保証体制、緊急時の対応などを細かく確認できる。また、標準保守点検項目では「地上2段式」や「エレベーター方式」「垂直循環方式」など装置の類型ごとに点検すべき内容を明示した。
国交省では、各種業界団体などを通じて周知を図るとともに、管理者や所有者、背一致者、保守点検事業者、製造者に活用を促す。

日刊自動車新聞7月17日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

国土交通省

対象者 自動車業界