2018年7月11日
〈西日本豪雨〉SS被災も安定供給に尽力中、被災地復旧・復興に全力
石油販売業界でも被害が多発している。
30府県石商の報告をもとに全石連が集計したSS被害状況によると、特に岡山・広島・愛媛の3県で停電、冠水、断水などに見舞われ営業中止や停止を余儀なくされたSSが目立つほか、道路交通網が寸断されたため石油製品の流通や従業員の出社に支障をきたすなどの影響を受けている。
広島県三原市では、電源車への燃料供給に地元協力しているほか、地元消防署の要請に応えて深夜から営業を開始したり、中核SS等が自家発電機を稼働させて業務を続けるなど、災害対応力を発揮している。
各石油組合でも懸命に情報収集に努めているが、広島県呉市や岡山県倉敷市などでは9日現在でも被害状況の全容がつかめておらず、復旧までにはまだ長い期間がかかりそうだ。
京都・福知山市内では、河川の氾濫で多くのSSが浸水被害を受けた。村沢石油は「計量機の型式が古いのでメーカーも部品を取り寄せるのに苦労しているようだ。早く修理に来てほしい」と復旧に向けた厳しい現状を吐露する。
神戸市内のSSでも被害をもたらした。SS内への土砂の流入がひどく、雨も強くなったため、6日金曜日の夕方にはいったん店舗を閉店した。
ぜんせき7月11日掲載
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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主催者 | 全国石油商業組合連合会調査 |
対象者 | 一般,自動車業界 |