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2018年7月11日

ワンペダルの運転は楽しい 日産と産総研共同研究

日産自動車と産業技術総合研究所(産総研)は5日、共同研究として取り組んだ「ペダル操作の違いが運転者の心理状態と脳活動に及ぼす影響」の結果を発表した。

「ノートeパワー」を使用して、回生ブレーキを使用するワンペダル操作が“運転の楽しさ”につながるのか―などを検証した。結果は「運転がより楽しく感じられる」などとした。

実験は1~3月に茨城県内の一般道を使って実施した。22~55歳の男女12人が参加し、全長11・3キロメートルのコースをワンペダル操作とツーペダル操作を交互に全12周した。
質問紙による調査では、ワンペダル時の方が楽しかったという評定値が高かった。これは実験の前半から後半まで一貫したものであり、「新しい機構だから楽しさが生じたと考えるのは難しい」(産総研)とした。

運転中の脳波を測定した生理学的評価では「課題非関連プローブ法」を用いた。これは「楽しいと思う作業中は作業と無関係な周りの音が耳に入らなくなる」という前提に基づいた実験で、「楽しさの重要な要因の一つである運転への集中状態を自然に引き出しうる」との結果を導いた。
日産と産総研は今後、脳波測定など生理学的指標を用いて運転者の心理状態を評価する取り組みを強化し、運転操作系の新技術開発に生かす考えだ。

日刊自動車新聞7月5日掲載

開催日 2018年7月5日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

日産自動車と産業技術総合研究所(産総研)

開催地 茨城県内一般道
対象者 一般,自動車業界