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2018年7月5日

経産省と国交省、後続車無人のトラック隊列走行実証実験を公開

経済産業省と国土交通省は28日、後続車が無人のトラック隊列走行の実証実験を産業技術総合研究所つくばセンターつくば北サイト(茨城県つくば市)で報道陣に初めて公開した。

3台のトラックが約10メートル間隔で走行し、後続2台が車車間通信(V2V)とミリ波レーダーによる車間距離維持と、GPSとLiDAR(レーザーレーダー)による車線維持を自動制御することで先行車を追従した。システムの信頼性を高め、2019年1月に公道で実証実験する予定だ。

今回の実証実験は豊田通商が経産省・国交省から受託した「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として行った。実験には日野自動車の大型トラック「プロフィア」3台を使用した。3台ともドライバーが運転席に座ったが、先頭車は手動運転、後続2台は協調型車間距離維持支援システム(CACC)制御と車線維持制御によりハンドルとブレーキ、アクセルを自動制御する自動運転を行った。

試乗デモでは3・2キロメートルの周回路を時速70キロメートルで隊列走行した。先行車の追従は最初はGPSを使ったが、受信感度が悪いエリアに入ると自動的にライダーに切り替えた。コース上のパイロンを回避するための車線変更や、サービスエリア手前を想定した減速と再発進の実演も行った。
システム開発を担当する先進モビリティ(東京都目黒区)の青木啓二社長は「今回は760メガヘルツのみのV2Vを公道実験の際は三重化し、安全運転支援も追加することで、システムの信頼性と安全性を高めたい」との考えを示した。

日刊自動車新聞6月29日掲載

開催日 2018年6月28日
カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
主催者

経済産業省、国土交通省

開催地 産業技術総合研究所つくばセンター(茨城県つくば市)
対象者 自動車業界