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2018年7月1日

政府のAI技術戦略会議、実行計画案を決定

政府は、人工知能(AI)技術戦略会議をこのほど開き、施策の具体化に向けた実行計画案を決めた。昨年3月にまとめた「AI技術戦略」に基づくもので、今回は関連省庁が取り組む施策をより具体化し、目標や達成時期も明示した。

実行計画のうち研究開発分野では、自動車の移動をスムーズにするため、今年度中にもカメラ動画やAIの画像解析を使って交通流や障害発生を自動検知したり、変化を予測するシステムを開発し、高速道路で使用できるようにする。2020年までにETC2・0やAIカメラから得られたデータから人や車の流れを分析し、課金技術と組み合わせて観光渋滞を解消する取り組みを国主導で実施していく。

また、高精度3次元地図の大規模実証を続け、地図の更新や動的情報の配信に関する技術仕様をまとめる。19年度からの自動走行で必要となる車線レベルでの位置参照方式や静的・準静的・準動的データ要件、データ格納に関する国際標準化も目指し、政府のIT総合戦略本部や経済産業省、科学技術庁が中心となり、規格に関する主導権を握れるように取り組む方針だ。
今後は実行計画の進捗を確認し、取り組みが加速するように政策資源の集中や強化などについて随時、検討していく。

日刊自動車新聞6月28日掲載

カテゴリー 会議・審議会・委員会
主催者

政府

対象者 自動車業界