2018年6月29日
国交省、今秋から空港で自動運転実験
国土交通省は、今秋から空港内で自動運転実験に着手する。まず、緊急時には運転者が介入する「レベル3」車両を走らせ、2020年以降にはレベル4以上の自動運転も試す意向だ。インバウンドの拡大や格安航空会社の増便を背景に空港の利用者数は増加する一方で、人員確保が困難になりつつあり、自動運転技術の有力応用先として実用化を目指す。
実証実験は仙台空港、成田空港、羽田空港、中部国際空港のいずれかで実施する。今年10月から19年2月までレベル3程度の自動走行車を走らせ、走行性能や安全対策、他の交通への対応力などを検証する。まずは搭乗口と駐機する航空機を結ぶ「ランプバス」の自動化を試す。将来的には航空機を移動させるトーイングトラクターや旅客貨物を運ぶコンテナドーリーといった地上支援業務全般に自動運転技術を応用する。
6月末から7月27日まで申請を受け付け、9月25日には実証事業の実施者を決定。秋頃をめどにまずは仙台空港をモデルに安全性の検証を行う。その後、申請者が希望する空港で実験を開始し、来年3月に評価をまとめる。
実証に用いる車両は(1)GPSやレーダー・カメラなどを通じて位置や障害物の認識ができるか、もしくは道路側からの支援により作動可能なこと(2)所定の位置や停止標識のある場所で停止でき、制限速度を超過しないこと(3)遠隔監視が可能で定員数は10人以上であること│などが条件だ。空港利用者が増える中、自動化を進めることで人手不足の解消を目指す。
日刊自動車新聞6月23日掲載
開催日 | 2018年6月29日 |
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開催終了日 | 2018年7月27日 |
カテゴリー | 会議・審議会・委員会 |
主催者 | 国土交通省 |
開催地 | 仙台空港、成田空港、羽田空港、中部国際空港のいずれか |
対象者 | 自動車業界 |