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自動車産業インフォメーション

2018年6月5日

IEA、世界の電気自動車需要見通しを発表

国際エネルギー機関(IEA)は30日、世界の電気自動車需要見通しを発表した。

欧州主要国や中国・インドなどの国策により将来的な需要は増大し、各国が意欲的に普及に取り組めば電動車(EV、PHV)の保有台数は2030年には2億2千万台に達すると予測。そのためにはバッテリーコストの低減が不可欠との見解を示した。

EVの世界累計販売台数はこれまでに300万台を突破。英国やフランスでは40年までに内燃機関の販売を禁止、中国では来年からNEV規制をスタートする。こうした政策の後押しにより今後も需要は増え続け、30年頃には2億台を超えるとの見通しを示した。

欧州では内燃機関の販売停止を打ち出したことで、燃費の良さで人気があったディーゼル車のシェアが低下、一時的だがCO2の排出増加や燃費使用量が増えた。さらに中国では、EVの普及でガソリン使用量は低下したが、発電量は増加している。こうしたことから今後はバッテリー価格を抑えEVのさらなる普及を促進する必要がある。

現在のバッテリー価格は1キロワットあたり360ドルから155ドルだが、コバルトなどの使用量の減少やバッテリーの質的改善、量産効果により30年には120ドルから100ドルまで低減すると予測した。

日刊自動車新聞6/1掲載

開催日 2018年5月30日
カテゴリー 白書・意見書・刊行物
主催者

国際エネルギー機関(IEA)

対象者 自動車業界